ハラスメントの種類とチェックリストで早期発見!パワハラ・セクハラ対策

職場や学校における様々なハラスメント行為に直面している、またはその可能性を感じている方にとって、迅速かつ正確な判断は非常に重要です。
ハラスメントの種類を理解し、具体的な事例を把握することで、適切な対応を取ることが可能になります。
今回は、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、そしてその他のハラスメントの種類について、チェックリスト形式で解説します。

 

パワーハラスメントのチェックリスト

🔸精神的な攻撃とは

 

精神的な攻撃には、人格を否定する発言や、無視や仲間はずれ、業務上必要な指示以外の業務を執拗に命じることなどが含まれます。
例えば、「お前は仕事ができない」「全く役に立たない」といった人格を否定する発言や、周囲の同僚が参加する会議や飲み会から故意に除外すること、本来の業務とは全く関係のない雑用を繰り返し指示することも、精神的な攻撃に該当する可能性があります。
これらの行為によって、精神的な苦痛や不安を感じている場合は、パワーハラスメントの可能性を疑うべきです。

🔸身体的な攻撃とは

 

身体的な攻撃とは、殴る、蹴るといった直接的な暴力だけでなく、威嚇や脅迫、身体に触れる行為なども含まれます。
例えば、机を叩いて怒鳴ったり、脅迫めいた発言をしたり、身体に接触する行為も身体的な攻撃として認識される場合があります。
これらの行為は、身体的にも精神的にも大きなダメージを与える可能性があり、深刻な事態を招く可能性も高いです。

🔸人間関係からの切り離しとは

 

人間関係からの切り離しは、職場や学校での人間関係から故意に孤立させる行為です。
例えば、重要な情報伝達から除外したり、会話に参加させなかったり、故意に無視したりする行為などが挙げられます。
これにより、孤立感や疎外感を抱かせ、精神的なダメージを与える可能性があります。

🔸過大な要求とは

 

過大な要求とは、能力や時間、健康状態を考慮せず、達成不可能な業務を要求することです。
例えば、短期間で膨大な量の仕事を要求したり、残業を常態化させたり、休日出勤を強要したりするなどが該当します。
これらの行為は、従業員や生徒の健康を害する可能性があり、重大な問題となります。

セクシュアルハラスメントのチェックリスト

🔸身体的な接触とは

 

身体的な接触とは、抱きつく、キスをする、触るなど、性的な意図が明確な身体への接触行為です。
相手が拒否しているにも関わらず、このような行為を行うことは、明確なセクシュアルハラスメントに該当します。
また、接触を伴わないものであっても、性的な嫌がらせと捉えられる行為は含まれます。

 

🔸性的な発言とは

 

性的な発言とは、性的な冗談や卑猥な言葉、性的な噂話などを含みます。
性的な発言は、相手を不快にさせ、屈辱感を与えるだけでなく、職場や学校における雰囲気を悪化させる可能性があります。
相手が不快感を訴えているにも関わらず、このような発言を繰り返すことはセクシュアルハラスメントに該当します。

 

🔸プライベートな質問とは

 

プライベートな質問とは、結婚の予定や交際状況、性生活など、個人の私生活に関する不適切な質問です。
仕事や学校に関係のない質問を繰り返し、相手が不快感を示しているにも関わらず、質問を続ける行為は、セクシュアルハラスメントに該当する可能性があります。

 

🔸性的な画像や動画の提示とは

 

性的な画像や動画の提示とは、性的な画像や動画を相手に見せたり、送ったりする行為です。
相手が拒否しているにも関わらず、このような行為を行うことは、明確なセクシュアルハラスメントに該当します。

その他のハラスメントの種類

🔸マタニティハラスメントとは

 

マタニティハラスメントとは、妊娠を理由に、嫌がらせや差別的な扱いを受けることです。
例えば、妊娠を理由に解雇を言い渡されたり、業務を減らされたり、妊娠中の身体的負担を考慮せずに過大な業務を要求されたりするなどが該当します。

🔸パタニティハラスメントとは

 

パタニティハラスメントとは、育児を理由に、嫌がらせや差別的な扱いを受けることです。
例えば、育児休暇取得を理由に昇進を妨害されたり、育児休暇取得後の職場復帰に際して、不当な扱いを受けたりするなどが該当します。

🔸ケアハラスメントとは

 

ケアハラスメントとは、介護を理由に、嫌がらせや差別的な扱いを受けることです。
例えば、介護を理由に休暇を制限されたり、業務を減らされたり、介護負担を理由に昇進を妨害されたりするなどが該当します。

🔸カスタマーハラスメントとは

 

カスタマーハラスメントとは、顧客から従業員に対して、暴言や暴力を振るう行為です。
例えば、理不尽なクレームを繰り返し訴えたり、従業員に暴言を吐いたり、身体的な暴力を振るったりするなどが該当します。

まとめ

 

今回は、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、そしてその他のハラスメントの種類について、具体的な事例を交えながらチェックリスト形式で解説しました。
これらのチェックリストを活用することで、職場や学校におけるハラスメント行為の有無を迅速かつ正確に判断することができ、適切な対応を取ることが可能になります。
ハラスメント行為は、個人だけでなく組織全体に悪影響を及ぼす深刻な問題です。
早期発見と適切な対応が、安全で快適な環境を維持するために不可欠です。

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